皆様こんにちは。いよいよ立冬を過ぎ、日によっては10度を下回る寒い日が増えてきました。風景は晩秋の風情が進み、北風に襟を立てる日々が続いております。
しかしながら、結果はすべからく、確かな一歩の積み重ねに比例するものです。原発反対、推進の議論もそうですが、私たちは目先のことを考えすぎているのかもしれません。遠くの目的を見つめずに足元ばかりを見るのも愚かなことですが、遠くを見るばかりに足元を見られなくなるのも愚かなことです。
清朝末期の高名な政治家・李鴻章は、香港租借を話し合う大英帝国との会談に全権大使として出席し、これは割譲ではなく租借であることを明言し、99年間という期間を定めました。会談に参加する者にとって、自分の存在しない99年は永遠と同意であり、提案を受け入れることになります。しかし、中国という国は清朝がなくなっても存在し、彼ら亡き後実際に訪れた1997年に、英国は膨らませ続けた香港を中国に返還したわけです。中国では長い間、李鴻章を売国奴として扱っていましたが、ここ数年来、再評価の機運が高まっているそうです。
人生において、遠くを見つめつつ、足元を見つめることは易しいことではありません。しかし、一人ひとりの日々の心構えは、必ずや社会と密接に連動しています。私たちの生きる日々は、確かに明るい豊かな社会に繋がっています。
そう信じ、日々を力強く生きていきましょう。私たちも固い岩に穴をあけることは出来るはずです。
私たちには多くの仲間もいるのですから。
2010年11月15日公開
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2011年度
社団法人舞鶴青年会議所
2006年において
社団法人 舞鶴青年会議所
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