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皆様こんにちは。いよいよ立冬を過ぎ、日によっては10度を下回る寒い日が増えてきました。風景は晩秋の風情が進み、北風に襟を立てる日々が続いております。


被災地では、仮設住宅の冬支度が急ピッチで進んでいると聞きます。世の中は、暑さ対策が終わったことに安堵する暇もなく、節電環境下での防寒対策に追われているところです。このような最中、インフルエンザ等が猛威を振るったり、大雪などの自然災害に人々が途方に暮れることのないよう願うばかりであります。


さて、ここしばらく世間では、矢継ぎ早にネガティブなニュースばかりが取りざたされています。中庸を重んじるばかりの野田内閣からはTPPや増税への対応で、早くも人心が離れ始め、オリンパスや大王製紙など企業倫理の欠如による信頼の失墜がこの社会全体の疲労感を加速させているように思います。


そんな中、明るいニュースはとりわけ光り輝き、社会に一筋の光明を与えてくれます。先日、島津製作所の田中耕一氏が、病気に特有のたんぱく質を、従来の100倍以上の感度で血液から見つけ出す技術の開発に成功したと報じられました。これが一体どのような偉業なのか、文系の私には上っ面を捉えることしか出来ませんが、努力の日々を感じることぐらいは出来ます。田中氏は2002年にノーベル化学賞を受賞してからの9年間、この研究に没頭したということです。我々は、日進月歩で便利になっていく日々を生きていますが、その陰にはいつの時代もどこかで繰り広げられるたゆまぬ努力が存在するわけです。水滴岩をも穿つ。継続は力なり。と言いますが、改めて、私たちはささやかな一歩の持つ可能性に思い至らねばならないと感じる次第です。世の中の流れは早く、誰しもが直ちに結果を求めてしまいます。

 

しかしながら、結果はすべからく、確かな一歩の積み重ねに比例するものです。原発反対、推進の議論もそうですが、私たちは目先のことを考えすぎているのかもしれません。遠くの目的を見つめずに足元ばかりを見るのも愚かなことですが、遠くを見るばかりに足元を見られなくなるのも愚かなことです。

 

清朝末期の高名な政治家・李鴻章は、香港租借を話し合う大英帝国との会談に全権大使として出席し、これは割譲ではなく租借であることを明言し、99年間という期間を定めました。会談に参加する者にとって、自分の存在しない99年は永遠と同意であり、提案を受け入れることになります。しかし、中国という国は清朝がなくなっても存在し、彼ら亡き後実際に訪れた1997年に、英国は膨らませ続けた香港を中国に返還したわけです。中国では長い間、李鴻章を売国奴として扱っていましたが、ここ数年来、再評価の機運が高まっているそうです。

 

人生において、遠くを見つめつつ、足元を見つめることは易しいことではありません。しかし、一人ひとりの日々の心構えは、必ずや社会と密接に連動しています。私たちの生きる日々は、確かに明るい豊かな社会に繋がっています。

 

そう信じ、日々を力強く生きていきましょう。私たちも固い岩に穴をあけることは出来るはずです。

 

私たちには多くの仲間もいるのですから。

 

 

2010年11月15日公開

 

 

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