理事長挨拶・所信

理事長挨拶

新年あけましておめでとうございます。
謹んで新年のご祝辞を申し上げます。皆様におかれましては、穏やかな新年をお迎えのことと存じます。
昨年は日々が過ぎていくにつれて、長く先を見通すことができなかったコロナ禍も、本格的な再始動の動きが感じられる社会の状況になってきたこともあり、現役のメンバーだけではなく、多くの先輩諸兄姉の方々にもご協力を賜り、青少年育成事業が多くの子どもさんにもご参加いただき、数年ぶりに対面形式で開催することができました。その節は本当にありがとうございました。
 舞鶴青年会議所は、1956年(昭和31年)に誕生し、多くの先輩諸兄姉の様々な考えが合わさり出来上がった団体であると感じております。今後も舞鶴青年会議所は、今まで積み上げてきたものを基礎としながらも、舞鶴をより良くしていく事を目指す団体として、多くの方々と一緒に明るい豊かなまち舞鶴を創造すべく、行動していく所存でございます。
 2023年度は、「取捨選択 ~未来を作るのは今~」をスローガンとして掲げJC運動・JC活動に取り組んでいきたいと考えております。今一度舞鶴青年会議所というものが何をするべきかを見直し、今後、舞鶴青年会議所が組織として持続可能な状態であり続けられるようにしていく、その一歩を踏み出したいと考えております。
 最後になりますが、本年も皆様にとって幸多き一年となりますことをお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞ公益社団法人舞鶴青年会議所メンバー一同をよろしくお願いいたします。

理事長所信

取捨選択 ~未来を作るのは今~

① はじめに
 舞鶴青年会議所とは、1956年に誕生し、多くの先輩諸兄姉が切磋琢磨され多くの活動を紡ぎ、それが連綿と続き今に至る団体です。
取捨選択 ~未来を作るのは今~
こちらが2023年度、私が舞鶴青年会議所の理事長として掲げたいスローガンです。
このような方針に至りました背景には、未来を作るのは今何をするかで決まる、という考えのもと、将来の舞鶴青年会議所は、その時の舞鶴の青年経済人が仕事をしながらでも活動可能な団体であるべきとの考えからつけさせていただきました。この、消極的ともとらえられるテーマの取捨選択ですが、この言葉を選んだ理由としては次のような状況が、舞鶴を含め多くの青年会議所で発生している為です。
 近年多くの青年会議所でも叫ばれるようになっていますが、新入会員数の減少と途中退会者の増加などにより、会員数の減少と現役メンバー間で役職に対する忌避感の増加による担い手不足に悩まされています。このような問題が起きる原因として青年会議所の活動に対する各個人にかかる負担が、各個人が許容できるラインを大きく超えてしまっている事、また役職を受けた人間がはた目から見て大きなストレスを受けているように見えてしまっている事。他にも、青年会議所の活動理念は明るい豊かな社会を築き上げるという大きく素晴らしい理念を団体として掲げていますが、その理念単体だけでは各人にとってJC運動・JC活動を行うのに充分な理由では無くなってしまっていると考えられますし、それ以外に魅力的な要素を青年会議所が提供できていないとも考えられます。
 そこで、2023年度の舞鶴青年会議所では、まずは現役の会員が今の変化の激しい社会の中でも活動可能な団体であり続ける為に、青年会議所の活動で発生する各人の負担の軽減を目指すべく現在まで慣例的に続けている事業の見直しや、各関連団体への青年会議所メンバーの出向の見直しなどを通じて負担の軽減を実現できるように、活動の見直しに取り組んでいきます。

② 目指すべき2023年とは
 具体的には、実施事業数を大幅に見直すことにより委員長や副委員長などの役職者の身体的、時間的負担の軽減を目指し、対外的には外部組織への協力の仕方を見直し青年会議所の活動に集中しやすい環境の醸成を目指します。
 また、昨今のコロナ禍で導入されてきましたZOOMなどのツールの利用を一過性のものとせず利用を継続することにより、時間的、場所的にかかるコスト削減をし続けます。
 会員数の減少に関しましても、負のループ入りを防ぐ為にも会員拡大は喫緊の課題と認識しております。2022年に続き2023年度も会員拡大に関しては舞鶴青年会議所全体として取り組んでいきます。
以上を実施していく事により青年会議所に対する身体的、時間的負担を軽減し活動に対する前向きな感情をもってもらえるような組織にすることを目指します。

③ JCと私生活と仕事の調和を目指す対内活動の推進
 2023年度の舞鶴青年会議所の対内活動では、現役の舞鶴青年会議所メンバーにかかる負担の軽減を第一とします。
近年、働き方に対して、ワークライフバランスの重視という考えをよく聞くようになりました、ワークライフバランスを簡単に要約すると、国民一人ひとりが、やりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域活動においても、子育て期、中年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択、実現できる社会となります。そのワークライフバランスという事を踏まえて青年会議所という組織を振り返ってみると、残念ながら、優秀な会員や責任感の強い会員ほど仕事を割り振られる可能性が高く、どうしても一部の会員に負担が偏ってしまっている状況であり、会員それぞれの負担バランスが不均等な状態になっているという事を否定出来ず、また青年会議所で得ることができる機会の獲得という点からみても不十分な状態です。
 また、そのような状態が続くと、自分自身はとくに問題なく仕事へ取り組んでいても、知らず知らずのうちに心と体へ負担が掛かってきます。十分に休む時間が取れない事や、自炊を行う時間が減って栄養バランスが偏ってしまうなど、人体に悪影響を及ぼしかねません。結果、JC運動・JC活動自体も苦痛に感じるようになってしまいかねません。そして、負担が大きくなっていくと、プライベートの時間が減って行ってしまい、自身のリスキリングに費やす時間が無くなってしまうのはもちろん、パートナーや家族がいらっしゃる方は一緒に過ごす時間も減ってしまいます。プライベートの時間が取れなくなると、気分転換ができなくなる事や、仕事の効率が悪くなる事等、さらなる負のスパイラルがうまれてしまいます。
そのような状態を改善すべく、2023年度の対内向けの活動では、JCと私生活と仕事の調和を目指す対内活動の推進を目指します。

④ 地域住民の方々により良い影響を及ぼすことの出来る対外活動の推進
 2023年度の舞鶴青年会議所の対外活動では、地域住民の方々に舞鶴青年会議所が地域に根差した活動を行っていることをアピールできるような事業展開をしていきます。
舞鶴青年会議所は今日まで、わくわくワークや、ちびっこソフトボール大会、街あそびフェスタなど、舞鶴市の住民の方々の記憶に残るような事業を行ってきました。残念ながら、現在は会員数の減少などにより大規模で住民の方々に舞鶴青年会議所の活動を知ってもらえるような、そして舞鶴市を一体にするような事業を行うことがだんだんと難しくなっている状況です。
しかしながら、このまま対外向けの事業を舞鶴青年会議所の人数の減少や、会の規模の縮小による現役会員の負担増につながってしまうという理由で事業規模の縮小を是としていってしまうと、舞鶴青年会議所は舞鶴にとって必要な存在であり続けることができなくなってしまうと危惧してしまいます。
 そこで、2023年度舞鶴青年会議所では、取捨選択のスローガンの下、現役の舞鶴青年会議所の会員だけが頑張るのではなく、舞鶴市の方々と共に事業を作り上げるような体制作りを目指します。今後、青年会議所の規模が小さくなっていったとしても、舞鶴青年会議所の会員がリーダーシップをとることで、地域住民の方々により良い影響を及ぼすことの出来る対外活動を続けられるような体制を模索し、手法を見直すことによって、先達が実行されたような舞鶴市の住民の方々の記憶に残るような事業を再度行って行くことができるようにして行きます。
 また、地域と二人三脚で事業構築をしていく事で、舞鶴青年会議所の会員が事業の立ち上げから実施まですべてにかかわる必要が減り、事業の意味や青年会議所の理念の発信など、より地域のリーダー足りえる人間に成長しやすくなるものと考えています。

⑤ 結びにあたって
 2023年度の舞鶴青年会議所の理事長としましては、私自身が青年会議所に入会して、今までJC運動・JC活動の中で疑問に感じていたことや、負担に感じていたことを、舞鶴青年会議所のルールを逸脱しない範囲で現在の会員に歩み寄った結果と考えています。本来であれば多少の増減があったとしても事業やその他の活動が大きく縮小されることは望ましい姿だとは考えておりません、なぜなら、縮小や減退に転じていくのは負のループへの入り口となってしまうからです。ただ、舞鶴青年会議所の会員の負担が大きくなっており、忌避感が大変大きくなっているのも事実であると考えています。
 最後になりますが2023年度としましては今一度入会した時の初心やルールを思い出し、活動に対する姿勢を今一度見つめ直して、ご参加いただきたいと考えておりますのでご協力をお願いします。

公益社団法人舞鶴青年会議所
2023年度
基本理念・スローガン
取捨選択 ~未来を作るのは今~

基本方針・事業計画
1.JCと私生活と仕事の調和を目指す対内活動の推進
2.地域住民の方々により良い影響を及ぼすことの出来る対外活動の推進
3.運動拠点取得への取り組み
4.公益社団法人日本青年会議所、近畿地区協議会、京都ブロック協議会への協力