2018年度 理事長所信
理事長候補者 江守錬太郎
希望の光を灯す存在となれ
~舞鶴を想い、繋がりを深めよう~
【はじめに】
少子高齢化がもたらす労働人口の圧倒的不足、このままでは存続が難しいと言われる地方自治体など、日本の未来には様々な問題が山積みし、我々の住む舞鶴にも多くの問題が顕在化しています。現在、政府でもこの都市部一極集中・地方衰退に対応するべく地方創生を掲げ、地方の底力を活性化させようとしています。それは、地方に住み、暮らす自分自身が地域経済を盛り上げ、地域の魅力を磨くことによって自らのまちを創っていくということなのです。その自立の先には、住む人や訪れる全ての人が夢を持ち将来への可能性を実感できているまちや人の姿があるはずです。我々舞鶴青年会議所としても今後一層自発的な事業を行っていく必要があり、そこには青年会議所メンバーの熱意と、創意工夫が不可欠です。そのためにも、畏れずに正しいことを、信念を持って実践し、まちに必要とされるものを生み出していく必要があります。我々は積極的に地域との交流を持ち、社会の中で何が問題で、市民が何を必要としているのかを感じ取り、それらを解決へ導くことができるように市民意識を変革し、未来へ希望の光を灯していきましょう。
【会員の拡大】
会員拡大は青年会議所において最も長く続いている継続事業であり、常に意識し、行動に移さなければ会員数は減少してしまいます。会員を拡大することは、組織運営の為だけではなく、自身の成長の為、そして地域に対してより大きな運動を発信していく為に必要なのです。多くの仲間が集り、同じ方向に向かう事で組織力は強固なものとなり、濃密な時間を過ごした経験は自身の財産になり、新しい仲間が増える事でその財産はさらに大きなものとなります。また、我々は舞鶴で生活し、社業を営む上でも地域を活性化していかなければいけません。責任世代である私たちは社業に従事し全力で取り組み、その一方でまちづくりにもエネルギーを費やすことも必要ではないでしょうか。自らの成長が、地域と社業を発展させていくのです。青年会議所での修練と実践によってこの好循環がもたらされることは、拡大の対象者にとっても必ず魅力的に映ります。新たな仲間の出会いを大切して、共に進んでいきましょう。
【JC会館取得に向けた取り組み】
創立50周年以降、この舞鶴において、より地域に根ざした社会と人間の開発を行うために、JC会館の取得に向け準備を進めて参りました。JC会館を取得し、活用することで、そこには市民が会館に行けばいつでも我々の運動に触れることができる場であり、市民の皆様と未来へのまちづくりを語り合う場、学校では学べない郷土の歴史や文化が学べる場、舞鶴が自立するための人材を育て、磨いていく場所など地域のコミュニティの拠点へ繋がると確信します。会員の夢であるJC会館の取得が目前に迫った今、全員の力で取得のための活動を行っていこうではありませんか。
【自分たちのまちは自分たちで創る】
舞鶴は、歴史や文化、自然といった魅力や資源が点在する恵まれたまちです。当たり前のように存在するこれらの魅力は、先人たちのまちに対する想いによって、今日まで引き継がれてきました。しかし、若者の地元離れなどによる人口減社会を迎え、地域主体のまちづくりが求められる今、地域が持続的に発展をし続けるには、「自分たちのまちは自分たちで創る」という市民参画意識の醸成から、まちの活力を高めることが求められています。地域の魅力を創出する事や、基盤となる産業を活用し、まちの活力を高める原動力となるものは、地域に住まう人のまちを想う心と共感の輪です。全国の地方創生の取り組みの中で、成功例は一つもない中で、地域独自の強みを明確にしていく必要があります。その為にも、舞鶴青年会議所という組織の力を結集し、人とひととの繋がりを生み出し、市民の力で舞鶴の未来を活性化していきましょう。
【地域の未来を担う人間力開発】
舞鶴青年会議所は、これまで長年に亘り、地域の子供は地域の大人が育む運動を展開してきました。今後もこれまでの繋がりを活かして、郷土に強い愛着を持った青少年を育成していく必要があります。本来、郷土愛の母体となる場所としてのコミュニティは極めて重要です。なぜなら、子供たちにとって、そこで社会人になるまでの教育を受け、最初の人間関係を構築し、自分の価値観を形成するからです。舞鶴に多数ある魅力を活用し、明るい未来が描けるまちを創ろうではありませんか。そして、メンバーにとっては、JC運動・JC活動をする上で、青少年育成の前に人づくりが根底にあるのではないでしょうか。子供たちを導き、希望溢れるまちの未来を創るのは、より良い人がいるからこそ成せることなのです。その為には、地域のポテンシャルを発見でき、適切に発信できる指導者が必要です。しっかりと自分たちがより良い人へと成長し、素晴らしき運動を展開していきましょう。
【おわりに】
青年会議所運動は決して一人でやるものではなく、一人で全て出来るようなものではありません。また、自分の役職を全うしたとしてもそれだけでは組織は活性化しません。組織の活性化のためには、仲間のために自分のできることを自分で探し出す姿勢が必要なのです。励まし合い、一人ひとりの英知と勇気と情熱の結集によって舞鶴青年会議所は成り立ちます。人は個人で生きているのではなく、周りとの支え合いの中で生かされている存在です。自分だけよければそれでいいという、独り善がりな考え方を捨てて、舞鶴を想い行動するメンバーが一人でも多く集うことが舞鶴のより良い未来に繋がります。多くのメンバーと、この学び舎にて研鑽を積み、成長し合い、繋がりを生み出し、舞鶴に希望の光を灯すべく行動を共にしていきましょう。